このところ良く台風が日本に来ます。そして大きな被害をもたらしています。
このことについては、9月は四緑中宮の月で、年盤の五黄に同会しているため、
九気星から見ると、自然なことと見ます。
風というのはどこから吹いてきて、どこに吹き去っていくのかがわかりません。
そして、どんなところにも吹き込んでいきます。
台風が去った後には、どこから飛んできたのか判らないようなものがもの、たとえ
ば赤い三角コーンが横たわっていたりします。時には靴があったりします。靴の持
ち主はどうしたのでしょう。
我が家でも、ベランダに置いておいたサンダルが片方だけ無くなっていたことも
ありました。風に飛ばされたのだろうけれど、10階のベランダからビーチサンダ
ルが滑空している状況はどんなですかね。
一度見てみたいと思います。
清少納言は風も好きだったらしく、枕草子にもいと哀れなものとして書いていま
す。
「八月(今の9月)ばかりに、雨にまじりて吹きたる風 (中略)暁、格子、妻
戸などを押しあけたるに、嵐のさと吹きわたりて、顔にしみたるこそ、いみじうを
かしけれ」意味は「秋になって雨に交じって吹いてくる風は、涼気を含んでいて快
い風とても気持ちがよいものだ。格子戸や妻戸を開けた時に、冷たい風がさぁーっ
と吹き割っていく風が、顔にしみるのは一段とおもむきが感じられる。」
台風の過ぎ去った次の日も「いみじうあわれにおぼゆれ」と書いてあります。
現代と平安時代、何百年という隔たりはあっても、共通な思いはあるのですね。
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